今回喫茶店を作るにあたり、選んだ物件は、この町で長年「調剤薬局」として町の人の健康を支えてきた「中央薬局」の跡地。

中央薬局の原田さん(84歳)はとても気さくでおはなし上手、当時は学校薬剤師としてこの町の小学校を回って子どもたちの健康を見守ったり、
町の方のご自宅まで調剤を届けたりと大忙しだったようです。
段々と薬局のあり方が調剤薬局から処方箋薬局へと変化したこともあり、平成19年に閉業されました。
以後、原田さんは地元の薬局で80歳まで現役でお仕事をされましたが、中央薬局は空き家としてこの町の商店街の一角に静かに残っていました。

私が初めて中央薬局を訪れた時には当時の趣をそのまま感じられる試験管や、ガラスビーカー、レトロな文字で手書きされたお薬の棚がそのままの姿で残っていました。
商店街に入る角に面した物件で、入口はガラス扉で出来ており西陽が優しく入りこみます。

そんな町の人たちの日々の健康を支えていたこの場所をこれからは喫茶店という形に変えて、
町の人たちの日々の心の安らぎを作っていきたいです。

店舗作りは殆どを自分達の手で行っていきます。
大崎町は、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが「リサイクル率日本一の町」です。
私たちも大崎町の名に恥じないようなお店作りをしていこうと考えています。
長く時を重ねてきた古いものを活かし、大切に引き継いでいく。
店内は中央薬局の面影を残した作りにし、床や壁にアップサイクルを意識した素材を活用したり。
もちろん店内に設置する椅子やテーブル、ディスプレイも古道具など誰かの大切なモノだったものを使うことで
「初めて訪れたのに昔から知っている様な安心感」のある空間、
そしてただ「古い」だけに留まらない「どこか新しい刺激」を作り上げたいです。

PAGE TOP